インフルエンサーマーケティングのプラットフォーム SocialMedia.Market のICO分析

SocialMedia.MarketのサイトWhitePaperを元に分析しました。

背景

近年、既存のメディア(テレビなど)に台頭して、ソーシャルメディアを使ったマーケティングやインフルエンサーを通じたマーケティングの市場がかなり盛り上がりを見せています。
インフルエンサーとは人気ブロガーを筆頭にYouTube、Facebook、Twitter、Instagramなどで情報を発信する人のことです。 日本ではユーチューバーインスタグラマーと言われていますね。

ソーシャルメディアのマーケティングがすごい勢いで伸びてきていますが、47%のパソコンユーザーとモバイルユーザーがアドブロックを使っているという調査結果が発表されました。
別の調査ではPay-per-click(PPC:クリックされると広告料を支払うタイプの広告)の36%のトランザクションが詐欺であったり、ボットを使ったものであったりすると発表がありました。
そのため、単にPVを稼いでいるからといってマーケティング効果が出るとは言えない状況になってきています。

そこで、注目を浴びているのが、インフルエンサーによるマーケティングです。
インフルエンサーによるマーケティングは通常の広告と異なり、コンテンツ自体が広告となります。
インフルエンサーのファンは、コンテンツ自体に興味があるので広告かどうかは関係なく閲覧してくれるためアドブロックやボットによる詐欺の懸念はなくなります。(人です!)

ただ、一方でインフルエンサーを使った広告の市場は未成熟なところもあります。
不透明な広告料設定形式的でない契約詐欺などにより、投資効率はわからなくなっており、広告主も積極的に依頼できていないという市場環境となっています。

そこで、Socialmedia Marketは世界初のソーシャルメディアを通じた広告の契約や投資効率の分析をするエコシステムを構築し、インフルエンサーによるマーケティングを次の段階へ押し上げようとしています。

市場

広告市場

インフルエンサーによるマーケティングの市場は急速な成長を遂げており、5年以内に50億円から100億円規模の市場となる見通しです。

インフルエンサーによるマーケティングの市場規模

テレビは依然として強いマーケティングのチャネルですが、5年以内にはテレビをみる時間よりインターネットでwebサイトなどをみる時間の方が長くなるという予測もあります。
テレビをみながらスマホを使うユーザーもいるため、既存メディアはそのメリットを享受できていません。(特にCMの時とかはスマホいじってる方が多いのではないでしょうか。)

ad-blockの比率

一方で、前述の通りad-blockするユーザーも多くいることがわかっています。ある調査では47%がad-blockを利用しています
また、商品やサービスを探す方法としてはソーシャルネットワークを使うケースが74%、インフルエンサーの意見に影響を受けて購入するケースが49%ということもわかっており、インターネット経由で購入する消費者多いのが現状のようです。

インフルエンサーによるマーケティングの市場

マーケターの意見

インフルエンサーマーケティングに配分される予算が増加する傾向が強いことを予想できるデータがあります。
84%のマーケティング担当者はインフルエンサーによるマーケティングに効果があると判断しており、67%が今後予算を増やす予定と解答しています。

インフルエンサーによるマーケティング市場の改善点

SocialMedia.Marketのチームは今まで300以上のデジタル広告を打ってきましたが、かなりの時間をブロガー(インフルエンサー)が作ったコンテンツのマネジメントに使ってしまい、結果的に大きなコストとなっています。
このことからわかるように、インフルエンサーによるマーケティングの業界は、十分に法整備がなされていません。
そのせいで不透明な価格決定詐欺などが発生してしまいます。

インフルエンサーによるマーケティングに使われた予算の内、30%以上は詐欺などにより無駄になってしまっています。
例えば、時間当たりの金額でインフルエンサーが広告制作費を見積もりますが、作業時間を過大に見積もったりすることがあります。(価格が公表されておらず適正な価格がわかりません。)

事業内容

インフルエンサーと広告主の契約の円滑化

インフルエンサーによるマーケティングの問題点を解決するために、分散型のエコシステムを構築します。
このエコシステムによって、インフルエンサーと広告主の仲介を行い、広告の契約が締結した場合、約定価格の数%を手数料としてもらいます。

実現すれば、Blockchainにより信頼性が担保されることにより、詐欺が減るだけでなくインフルエンサーによるマーケティングの市場価格が形成することが可能です。
インフルエンサーにとっても簡単に優良な広告主と契約できる機会の増加に繋がります。
健全な市場形成によりインフルエンサーマーケティングを利用できる人の裾野が広がるため、市場規模が更に大きくなることが見込めます。

投資効率の向上サポート

単に契約のプラットフォームになるだけではなく、インフルエンサーのレイティング(評価)機能があります。
レイティング機能によって、広告主は評価の低いインフルエンサーを見分けることができることに加え、インフルエンサーは評価が上がるように良質なコンテンツ制作に励むインセンティブを設けることができます。

また、人工知能によるインフルエンサーと広告主のマッチングも行います。
過去のデータから投資効率が上がるようなマッチングを行い、マーケティング効果の最大化を助けます。

広告主はSocialMedia.Marketを通じて打った広告をROIという指標で投資効率を評価することができます。
ROIがビジュアライズされるプログラムがあり、広告の費用対効果を明確にすることができます。

決済は全てSMT

上記のビジネスの決済は全てSMT(今回のICOで発行するトークン)で行われます。
参加者増えれば増えるほど、SMTの価値が高まります。

ビジネスの参加者

  • Social.media market
  • 広告主(企業や広告代理店)
  • インフルエンサー
  • Social.media marketのパートナーの広告代理店
  • トークン保有者
    ビジネスの全体像

事業インパクト

安全で公平な契約の実現

広告主が質の高いコンテンツを作ってもらえなかったり、インフルエンサーが代金を支払ってもらえないなどいう事件が発生しています。
Socialmedia.marketはEthereum準拠のプラットフォームのため、不透明な契約を排除することができます。

またインフルエンサーの市場では公開されていない契約が多く、広告費用が不透明です。
広告費用をトークンにしてオープンにすることで公平な金額での契約が実現します。
つまりは、インフルエンサーのマーケティングの市場価格が形成されることになります。

マーケティング担当者の業務効率化

既存の契約方式では、契約内容をアレンジに相当な時間を要してしまいます。
顧客管理システムチャット契約のテンプレートなどを利用できるため、インフルエンサーと簡単に連絡がとれ、契約までの業務が簡素化されます。
その結果、スムーズに契約できるようになります。
契約までの道のりが順序立てされたユーザーインターフェイスとなっており、簡単に契約まで至る助けになります。

また、スマホも重要視しており、全てのタスクをスマホベースで解決できるように対応しています。
広告主とインフルエンサーのマッチングのシステムもあります。

マッチングはデータサイエンスのテクノロジーを使って、投資効率が上がりやすいようにプログラムされています。

技術

技術的には特に新しい技術を使っているところはありません。
既存技術を使って、新しいビジネスモデルを体現しようとしています。

トークン

SMT

SocialMedia.Marketのプラットフォームで行われる全ての決済はSocial Media Token (SMT:発行されるトークンです)で行われます。
SMTは以下の特徴があります。

  • SocialMedia.Marketのアカウントからウォレットへアクセスできる
  • SMTを保有するEthereumのウォレットを秘密鍵を使って取り込める
  • ERC20準拠のウォレットへアクセスできる

また保有する金額によって、SocialMedia.Marketのサービスを利用することもできます。
価格表

SMTはEthereum blockchain technologyを元に開発されています。

トークンの売上に応じてローンチする国々を決めています。
ローンチする国

トークンの配布

トークンの配布

トークンの配布は全てSMTで実施されます。
その内、10%はSocialMedia.marketのチームに配布され、5%はボーナスとして配布されます。
この合計15%は6ヶ月間のロックアップがついています。

パートナーやアドバイザーにはロックアップなしのトークンを5%発行します。
それ以外は全て売り出されます。

財務

  • 2020年までにはEBITDAが黒字化する見通しになっています。

損益計算書

  • マーケティングに費用がかかっていますが、2019年で頭打ちになる予想。

費用内訳

  • ICOで集めた資金はほとんどが開発とマーケティングに使われます。

資金使途

総評 2点

事業 1点

まだ実際にプロダクトを作っていないため、なんとも言えないです。
ICO業界もプロダクトが既にあるプロジェクトの方が資金を集めやすくなっています。
ただ、ビジョンが壮大なのはわかったので、ポエムで終わらないことを祈るという感じでしょうか。

市場 4点

市場は今後拡大が期待できます。
狙っているところは好きです。

財務 1点

2019年までは赤字が続きます。

組織 1点

総勢35人でチームは編成されており、4ヶ月以内に50人〜70人に増員する予定です。
メンバーはインフルエンサーをはじめ、ブロックチェーンの開発者などがいます。
アドバイザーの人数も多いですが詳細は不明。

トークン 3点

全てのサービスをSMTを使うようになっていますが、まずはサービスがうまくいかないことには、はじまりません。
ビジョンは壮大ですが、それを実現できるか、エコシステムを作ることができるかですね。

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